フィッシュ&チップス
材料とつくり方
【材料】たら(切身)、じゃがいも
【調味料】小麦粉、片栗粉、塩、こしょう、ビール、水
①じゃがいもは半分に切ってから3分割にくし切りして水に30分ほど浸けてからしっかり水分を拭く
②小麦粉と片栗粉を混ぜて最初にビール(飲み残しでOK)を加えて溶き、さらに水を加えて滑らかになるまで混ぜる。
③フライパンにじゃがいもが浸かるぐらいまでサラダ油を入れて170℃に熱し、じゃがいもを5分程度揚げる。
④たらを②に潜らせてしっかり衣をつけてから揚げ油に入れ3分ほど揚げる(あまり動かさないように)。この時、揚げる直前に温度を上げてやるとカラッと仕上がります。
アイルランドといえばフィッシュ&チップス
毎年3月17日はアイルランドのお祭り、セントパトリックデーです。今年(2022年)はコロナ禍で残念ながら中止になってしまいましたが、毎年この時期に表参道ではパレードも行われ、街中がアイルランドのナショナルカラーであるグリーン一色に染まります。
アイルランドの代表的な料理といえば何と言ってもフィッシュ&チップス。フィッシュ&チップスのオリジンはロンドンなのでイギリスの国民食というイメージがあるかもしれませんが、お隣のアイルランドでも人気のパブメニューとなっていますし、むしろ本家イギリスよりもおいしいという人も(かなり)います。
私が20年以上前に初めて食べたのも日本のアイリッシュパブ(ダブリナーズ)で、「これはビールに最高!」と感激したのを今も覚えています。それからあちこちのアイリッシュパブに行きましたが、不味いフィッシュ&チップスに出会ったことは皆無でした。
クセのあるモルトビネガー
フィッシュ&チップス、何につけて食べるのが好きですか?
タルタルソースだったりケチャップだったりするかもしれませんが、私はあのモルトビネガーも結構好きです。いや、初めはやっぱり、「臭!なんだこりゃ、不味くない?」と思いましたが。
それが慣れてくるとあの独特のクセがたまらなくなってくるのだから不思議なものです。とはいえ、さすがにイギリス人のようにあれをフィッシュ&チップスがビシャビシャになるほど振りかけて食べる気にはなりませんが…
フィッシュ&チップスにはやっぱりギネス
ギネスビールは1759年に誕生
アイルランドを代表するビールといえばやはりギネス。ギネスの醸造所がアイルランドの首都ダブリンで操業を開始したのは1759年、日本でいえばちょうど江戸時代中期、8代将軍徳川吉宗の少し後の時代になります。
創業者、アーサー・ギネスが旧セント・ジェームズ・ゲート醸造所を年間45ポンド、9000年契約(!)で借り受けて新たなビールづくりを開始しました。しかし9000年契約って…(笑)
特長はクリーミーな泡
ギネスはそのローストした豊穣な味わいに加え、何と言ってもあのクリーミーな泡が特長です。その泡の秘密がギネスドラフトの缶に入っている「フローティング・ウィジェット」と呼ばれる小さなボールです。
この中には窒素ガスが封入されていて、缶を開けると同時にその窒素ガスが解放されることできめ細かい泡を作り出す仕組みになっています。
この泡を美味しく味わうのにはちょっとしたコツがあります。まず、ビールは継ぎ足しをせず大きめのグラスにすべて注ぎます。その上で泡が落ち着くまで2分間ほどそのまま置いておきましょう。アイリッシュパブでギネスがグラスに注がれた後、カウンターの上に放置されているのを見ることがありますが、あれはオーダーを忘れられているのではなく泡を落ち着かせているんですね。
日本での販売はサッポロ→キリンへ
ギネスは当初、サッポロビールが日本での販売権を持っていました。サッポロが手がける日本でのアイリッシュパブの草分け、ダブリナーズではギネスと並んでエビスも販売していたのを覚えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし2009年に親会社との関係でキリンビールに販売権が移っています。先に述べたダブリナーズも一時期は全国9店舗あったのに現在は新宿(日本での一号店)と池袋の2店舗を残して閉店してしまったのにもこの販売権の移譲が影響しているのかもしれません。
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